【コラム】~台湾編 PART2~ コロナ禍における各国のルールや国民の雰囲気について
日本では緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置が全都道府県で解除されてから2週間以上が経過しましたが、新規感染確認数の減少が続いています。
「コロナ禍での世界のルールや条例について」目を向けるコラムでは、今年5月の感染拡大を除き新型コロナウイルスの感染者抑え込みに成功している例として、 シリーズ第2弾「台湾編」をお届けしています。
今回はPART2として、前回ご紹介した警戒レベルと感染対策措置について、具体的にどのような感染対策措置・要請がされているのか見ていきましょう👀
(PART1はこちら)
※記事作成時点での確認情報となります。
感染対策措置
前回お伝えした通り、台湾では全土における新型コロナウイルス防疫警戒レベルを2021年10月18日まで第2級を継続(全4級。第2級は上から3番目。)しており、中央流行疫情指揮センター(CECC)より感染対策措置への協力要請、閉鎖施設情報が発表されています。
感染状況が落ち着いてきたことから内容が見直され、10月5日〜18日はソーシャルディスタンスを保てば、農林水産業従事者の屋外労働など条件付きでマスク着用なしも可とされたり、閉鎖されていた一部娯楽施設等も規定・ガイドライン遵守のもと営業制限が緩和となりました。
詳しい内容をご紹介いたします。
【1】主管部門の防疫管理規定に合致の場合の制限解除対象(関連規定・ガイドラインに従う)
①ゲームセンター、レジャー会場、ビデオボックス、カラオケボックス、ボードゲーム場、雀荘
②宗教・祭祀活動
・条件付きで開放される巡礼・巡行、宴会活動
・宗教的儀式の場所における座席、前後左右を空けてスペースを確保する座席に限定しない。
③飲食
・レストラン内でのアクリル板の使用や1.5mの間隔保持の制限解除。
・宴席でのテーブル移動を伴う乾杯などの社交行為が開放。テーブル料理やビュッフェスタイルのレストランにおける取り分け緩和。
④スーパー
調理済み食品(おでん等)については、スタッフによる販売に限定されない。
⑤テレビのニュースキャスターおよび制作者
他のスタッフと適切にソーシャルディスタンスが保てる場合は、正式な撮影時にマスクを着用しなくてもよい。
【2】屋外におけるマスク着用の緩和
①農林水産業、牧畜業の労働者
・野外(畑、養魚場、山林等)での労働において、マスク着用の必要はなし。
・マスクを携帯し、ソーシャルディスタンスを保つ。
②山林(森林レクリエーションエリアを含む)やビーチにおける活動
・マスク着用の必要はなし。
・マスクを携帯し、ソーシャルディスタンスを保つ。
③ ①②において、人が集まったり、人と一緒の仕事や活動でソーシャルディスタンスが保てない場合はマスクを着用しなければならない。
④所管機関に他の規定がある場合は、その規定に従って取り扱うこと。
【3】閉鎖を維持する場所
カラオケホール、ダンスホール、ナイトクラブ、倶楽部、(接待を伴う)レストラン、バー、キャバレー等、理容院(観光理髪、視聴理容)
【4】その他
●上記 例外を除いては、下記を実施しなければならない。
・外出時の常時マスク着用
・「実聯制(じつれんせい)」(実名登録制)の実施
・安全なソーシャルディスタンスを維持
●営業場所及び公共エリアでは引き続き人流の管理や人数制限が必要。
●集会活動における人数の上限はこれまでの規定を継続する。
<室内>
最大80人。80人を超える場合は少なくとも1.5m/人(2.25㎡/人)のスペースを確保する。
(固定施設設備を除いた建物面積をを2.25㎡で割った収容人数)
<室外>
最大300人。
<上記の条件に適合しない場合>
感染対策計画を申請、または、主管機関の感染対策の規定に基づいて対応する。
(参考:公益財団法人日本台湾交流協会 https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=2525&dispmid=5287 ,https://www.koryu.or.jp/news/?itemid=2496&dispmid=5287)
「実聯制(じつれんせい)」とは
台湾では人々の行動や感染ルートを追えるように、スーパー等のほとんどの場所と公共交通機関で「実聯制」(実名登録制)が実施されています。その施設や公共交通機関の利用者は入店時に名前や電話番号の行動履歴・連絡手段を残すことが求められています。
2021年5月からはお店のQRコードをスマホで読み取り無料防疫ホットライン「1922」へSMSを送るだけで簡単に手続きができる、「簡訊実聯制(メッセージ実聯制)」が始まりました。5月19日から業者側のQRコード申請受付が始まり、翌日20日時点では24万もの店舗が申請していました。
(参考:Radio TaiwanInternational ホームページ https://jp.rti.org.tw/news/view/id/93650)
今回は台湾編PART2として、警戒レベルと感染対策措置および「実聯制(じつれんせい)」についてご紹介いたしました!
感染対策措置では、集会活動では具体的に室内・室外の人数制限が決められていたり、「実聯制」は台湾人の90%以上が保有するとされる携帯電話・スマホを上手に活用し、人々も協力しやすい環境になっているのではないかと感じました😲💭
世界では日本とは違った新型コロナウイルス対策が取られており、各国の特色等 新しい発見がありますね!
シリーズ第1弾のアメリカ ハワイ州編もぜひご覧ください😊
次回は台湾のマスク対応についてご紹介いたします。
どうぞお楽しみに✨